福岡市（乙金浄水場）
浄水場再編事業に伴う乙金浄水場整備工事について
乙金浄水場は福岡県大野城市に位置し、福岡市の水道施設の一部として重要な役割を果たしています。この浄水場は、福岡市最古の高宮浄水場の浄水機能を統合し、主要な水供給の拠点としての再整備です。
福岡市は乙金浄水場のほか、高宮浄水場・多々良浄水場・夫婦石浄水場及び瑞梅寺浄水場の計５か所の浄水場と福岡地区水道企業団からの浄水受水により、水道水を確保しており、これらの浄水場は配水ネットワークの構築により、浄水施設の維持管理等に起因する浄水量低下時にも、他浄水場からの相互融通が可能となっています。
他浄水場の維持管理等の影響を考慮し、本整備工事は、既存の施設を稼働させながら施設ごとに新設・切替・撤去を繰り返す工事です。乙金浄水場周辺は住宅密集地となっており、工事期間中は周囲への住環境への配慮が必要です。
整備後の乙金浄水場は、福岡市で最大の浄水能力を持つ浄水場となることから、事故等により、全機能が停止することのないよう施設を多系統化することや降雨等の伴う水質急変、水源における水質事故、その他地震や風水害等の非常時においても安定的に浄水処理が可能であることが求められております。
工期は令和元年２月から令和７年３月までの約６年間で、工事の方式は設計・施工一括発注方式（デザイン・ビルド）が採用されています。
