3月19日に開催された令和3年第1回市会定例会 総合審査では、自由民主党・無所属の会を代表して、以下の8項目に関しまして質問に立ちました。
当Blogでは、その内容を項目別にご紹介してまいります。
8.市民が楽しめる港づくりに関しては、平原副市長、小林副市長、小池都市整備局長より答弁をいただきました。当日の模様をお伝えいたします。
8.市民が楽しめる港づくり
伊波:横浜といえば港、多くの市民が海に愛着を持ち、日常身近なところで気楽に海を楽しむことができるのは横浜市民の特権であります。その代表的な場所の一つが海づり施設であります。景色のよい開放的な場所で安全に親子や友人同士で楽しめる、また、コロナ禍の中では屋外レジャーとしてさらに注目を集めております。現在市内の3か所の海づり施設では、感染症対策をしっかりと取る中で、入場制限をしながら釣りを楽しんでいただいているところでありますが、人気の最も高い本牧海づり施設は、令和元年の台風被害により施設の過半を占める桟橋部分が使えず、磯子、大黒の海づり施設もこの影響を受け、3か所の海づり施設はシーズン中の週末は大変に混雑し、入場待ちの列が発生しております。海づり施設の増設を求める釣りファンからは1000件にも及ぶ署名があったと聞いております。また、レジャー白書2020においても、前年よりも全国で50万人、釣りを趣味とする方々が増加をしているということを聞いております。
港の整備と併せて市民に快適に海を楽しんでいただける海づり施設を増やすことで横浜市の都市ブランドもさらに高まるものと考えます。海釣りができる場所を増やしていくべきと考えますが、平原副市長の見解を伺います。
平原副市長:現在復旧工事が進みます金沢区福浦地区の護岸上部でございますけれども、転落防止柵あるいは照明など、安全対策を講じれば荒天時を除き皆様に開放できると考えてございます。そこで、ごみの放置や迷惑駐車を防止するための管理者、あるいは駐車場を備えた海づり施設の整備に向けて具体的な検討を進めていきたいと思います。また、この秋に埋立てを開始する新本牧ふ頭におきましても、生物共生型護岸上部について、海釣りの場としての整備を検討してまいります。
伊波:ありがとうございます。海釣り施設の整備により、市民が港のある横浜に住んでよかったと実感できるまちづくりを進めていただくよう要望いたします。
昨年11月から再開をしたクルーズは、令和3年度には、過去最多を記録した令和元年の188回を上回る200回の寄港回数が予定をされているということであります。予算案においても、ロープウエイの開業とともに横浜みなと博物館改修、臨港パーク先端部や歩行者デッキの整備等、観光の仕掛けづくりに精力的に取り組まれるということになっております。令和2年9月には新港客船ターミナルに新たな水上交通の発着拠点となる新港ふ頭桟橋が供用を開始し、パシフィコ横浜ノースそばにも新たな発着拠点を整備中であります。大岡川においても水上交通の拠点となる桟橋が整備され、その周辺で地元商店街やNPO法人等によるイベントが開催され、にぎわいを見せております。間もなく桜でありますから、一気にそういった機運になっていきます。将来に向け港や河川における発着拠点をさらに充実させ、水上交通を発展させていくことが大切であると考えます。
そこで、今後の水上交通の活性化のための取組について平原副市長に伺います。
平原副市長:観光船事業者と連携しながら、臨港パーク先端部や石川町駅付近の河川におきまして、水上交通の拠点となる桟橋の整備を進めます。それから、スカイウォークがございますけれども、これは今、クルーズ船の見学施設として再開しております。これから埋立てが始まる新本牧ふ頭整備の見学施設としても使いたいと思っていまして、スカイウォークに山下公園やみなとみらい21地区から船でアプローチできるよう、桟橋の整備に向けて取り組みたいと思っております。さらに、北は隅田川、羽田空港、南はベイサイドマリーナ、八景島への拡張など、魅力的な航路の充実を図ってまいります。
伊波:今、大変夢のある御答弁をいただきました。ぜひよろしくお願いをいたします。
河川や海は水上交通の利用者にとって居心地のよい空間であります。桜も陸地からだけではなくて水上から見ていくといったことが楽しめる、また、夜桜なども大変きれいであります。こうした水辺そのものを魅力的な観光資源に磨き上げていけば新たな未来の創出につながるということを思っております。
そこで、水辺を生かした今後の都市部のまちづくりの考え方について都市整備局長に伺います。
小池都市整備局長:今後予定される関内関外地区をはじめとした様々な開発の中で水辺の魅力を感じていただける取組を推進いたします。具体的には、水辺に面したオープンスペースや眺望を楽しめる商業施設の導入を図るほか、水際線プロムナード、あるいは回遊デッキの整備等を進めてまいります。また、多彩な交通の充実、あるいは夜間景観の演出によりまして、横浜らしい水辺の町並みを楽しめる都心部のまちづくりにしっかりと取り組んでまいります。
伊波:まちづくりのベースには環境整備が重要となってまいります。その中でもポイ捨てごみの問題は水辺の環境に直結するものであると考えております。大岡川では、日頃よりスタンドアップパドルボードの活動を行っている横浜SUP倶楽部という団体がボランティアで川の清掃を行っております。この新市庁舎の横浜のイメージのVTRにも必ずSUPというのが登場しますけれども、都市の川でSUPができるというのも一つの横浜の魅力のものだと思っておりますし、日々のこうした清掃活動には頭が下がる思いであります。きれいな水辺づくりを進めるためには、こうした取組を広げていくことが大切ではないかと思っております。
実は徳島県の新町川というものがございます。ここは大岡川、それと中村川、吉田新田の川幅とほぼ同じ程度の幅であるのですけれども、ここにも実はNPO法人の川を守る会というのがございまして、委託を受けて川の清掃活動を実施されております。横浜の歴史の中で、かつては川専用の清掃会社もありましたけれども、今はそういった時代は変わりつつあって、川専用の清掃会社というものがなくなっております。こうした状況を踏まえる中で、川は河川ですから県の管理になっていくわけでありますけれども、県からの委託というものがあるのであれば、横浜がしっかりそれを受けて、地元で活動している横浜SUP倶楽部のような実績のある団体にしっかりとごみ清掃を委託していく。そうした視点も必要ではないかと思います。
きれいな水辺をつくり出すために様々な団体と連携すべきと考えますが、小林副市長の見解を伺います。
小林副市長:今、伊波委員が御紹介のとおり、きれいな水辺づくりのためには、川やその周辺はもとより町なか、商店街、駅前など地域の皆さん、各種団体による清掃活動も重要な役割を有してございます。今後も魅力ある水辺空間の創出につながるよう、各種団体や企業、関係機関と連携を進めながら、清潔できれいなまちづくりに一層取り組んでいきます。
伊波:ぜひ、水辺づくりのものについて取り組んでいただきたいというふうにも思っておるところでおります。実は大岡川、そして中村川、吉田新田につながっていく中で、横浜市は都市整備局、港湾局、資源循環局、あるいは道路局といった形で区局をまたがって実にスピード感を持って、様々横浜に人を呼び込むためにどういった形のものをしていくかということを日々熱心に議論を重ねて、地元の皆さんとともに進んでいっていただいていますけれども、進んでいくと、頭に神奈川県の治水事務所があるわけです。ここがあることによってなかなか一歩が踏み出せない。こういったものがある実態ということが一つ地域の課題として、また、あるいは横浜市の課題としてあるように思っております。ぜひこうした自治体間の関係というものもしっかりと進めていただきますようよろしくお願い申し上げます。
それと最後に1件、要望としてなのですけれども、私の地元に本牧市民プールがございます。現在、再整備に向けたいろいろな準備期間であると思いますけれども、横浜市中小企業振興基本条例の趣旨にのっとり、市内の中小企業の連携、協力をお願いしていると聞いておりますけれども、本牧市民プールにおいても、今後決定していく事業主体になるプール業務はもちろんのことですが、その事業者が自ら企画する自主事業においても、ぜひとも横浜市内の中小企業を積極的に活用するよう事業者に要請していただくことを要望し、私の質問を終わります。
ありがとうございました。