【神戸市】ブルーカーボンの取組について
ブルーカーボンとは、海藻などの海洋生態系に取り込まれた炭素のことであり、森林と同じく、海藻なども地球温暖化の原因となるCO2を吸収することが知られており、森林が減少するなか、海藻や水草が生息する藻場が、CO2吸収の役割を期待されています。
神戸市は、新たな都市像である「海と山が育むグローバル貢献都市」を目指し、2021年から脱炭素の施策として「ブルーカーボン」の取組を開始。藻場を増やすことはCO2吸収以外にも、生物多様性や水質浄化、海岸線の保全にもつながるとして、神戸空港島での調査・分析のほか、全国初の試みである貯水池など淡水域のブルーカーボンの調査・藻場造成の実験を行っています。淡水域の水草もCO2を吸収するとわかれば、今後、海に面していない地域もブルーカーボン事業への参入がより始めやすくなるため、ブルーカーボン事業の全国的な拡大に向けて期待が持たれています。
また、市内の地域団体によるJブルークレジット認証申請が行われ、3月中旬頃に「Jブルークレジット購入証書」が交付される見込み。
【さすてな京都(京都市)】環境学習施設「さすてな京都」について
京都市南部クリーンセンターは、「ごみ焼却施設」をはじめ、生ごみ等を発酵させて発生したメタンガスを活用する「バイオガス化施設」に加え、大型ごみなどを破砕して資源となる鉄やアルミニウムを選別回収する「選別資源化施設」を併設しています。
「ごみ焼却施設」では、ごみの焼却の際に生じる熱を利用して発電するごみ発電を行うとともに、「バイオガス化施設」においても、発生したメタンガスを用いて発電するバイオガス発電を行うことにより、ごみの持つエネルギー回収の最大化と温室効果ガスの削減を目指しています。
「環境学習施設」は、これまでのクリーンセンターのイメージを一新する施設として整備されています。具体的には、ごみ処理施設に併設するという特色を活かし、焼却炉やごみ発電、バイオガス化施設など、ごみ処理に要する大規模な施設を間近に見学し、それらを教材として、焼却処理やエネルギー回収の技術など、世界最先端の環境技術を学ぶことができます。
さらには、ごみ減量や、地球温暖化、生物多様性、環境面から見た地域の歴史等幅広い分野を対象として、ライフステージに応じたプログラムを作成し、体験型を中心にした子ども向けコンテンツ、インパクトのある映像等を中心にした大人向けコンテンツを各所に配置することにより、子ども・学生・大人・事業者・修学旅行生など様々な来場者が興味や好奇心を持って、楽しみながら学習を行うことが可能となっています。